中古マンション内見時のチェックポイント

新築分譲マンションには豪華なモデルルームがあり、パンフレットや資料がふんだんに用意されていますが、中古マンションの場合は基本的にモデルルームやパンフレット等は用意されておらず、“限られた情報の中でその物件の魅力を冷静に判断できるかどうか?”がカギとなります。そこでこのページでは、中古マンション内覧の際の注意点とチェックしておきたいポイントについてご紹介します。

チェックポイント

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●どんな立地にたっているのか?

交通便や買物、通学などの利便性も大事ですが、マンションの南側や近くに大きな空き地があってそこにマンションが建つ可能性があるのか、周辺に駐車場が借りられやすいか、危険な水路や嫌悪施設などないのかなどがきつくないか、周辺環境の確認をしましょう。
●マンション全体の印象はどうか?

マンションの世帯数は適度な世帯数なのか、最低各世帯に1台分以上の駐車場があるのか、駐車場が立体やタワーパーキングだけだと止められない車種もあるし、電気代やメンテナンス代がかかり管理費が高額になったり将来取替える場合の修繕積立金が高額になったり事故がおこりやすく心配ですね。また築年数が経っていても美観がそれなりに維持できているか。
●管理はしっかり行き届いているか?

エントランスなど共用部分の掃除や植栽などがきちっと管理できているか、塗装が錆びていないかをみればある程度管理の良し悪しがわかります。同じ管理会社でも担当により違いが出ることもあります。駐車場は大事な設備の一つですが所有者から引き継ぐことができないマンションがほとんどです。いったん返還し購入者が再抽選の枠に入れてもらい抽選にはずれたら部外を探さないといけないマンションもおおくありますので、どのようになっているかを詳しく管理会社や不動産会社に確認してください。
●室内を内覧するときに確認すべき点

■天井や壁などに雨漏り、水漏れのシミがないか、ベランダの壁や上を確認してコンクリートのひび割れ(クラック)やそこから乳白色のシミが出てきていないかを確認してください。乳白色のシミは中の鉄筋が雨水で酸化して錆びている証拠です。サッシ周り、特に窓の両サイドから下にハの字に伸びるかたちでクラックが入ることが多くあります。

■部屋の床のフローリングは水のかかるキッチン、洗面室、トイレをチェックしてください。特にサッシの近くで結露による水で傷んでいることがある場合は、押し入れやクローゼット内もかびていることが多くあります。結露はマンションの構造、間取りにも左右されますが住まいされている方の暖房器具の使い方や換気の頻度によっても差が出てきますので、住んでいた方の様子(一日中在室していたかなど)が分かれば確認しましょう。床がたわんでいたり床鳴りがする部分がないか、傾いていないかを確認してください。フローリングは基本的には部分張替えができません。しかも経年で色も変化しますので同じ材質のものが運よくあったとしても張替ても違和感が残ることになるので最も慎重に確認をしてください。

■建具やドアの開閉をよく確認してください。ドアが戸当たりしていたり床にこすれていたり、引戸が動かしにくいときは木部がたわんで変形している場合があります。ドアの丁番が3次元丁番になっていてドアのゆがみを調整する機能がついているのかも確認してください。ドアストッパーやドアクローザーがきちっと機能しているのを確認してください。

■部屋、バルコニーからの眺望や日当たり、方位をチェックする。外に見えるほかの建物との距離や覗き込まれる状況でないのか陽当たりに支障がないのかなどを確認してください。

 

などを、自分の目で実際に確認できる点が大きなメリットとなります。
 

上記の項目は、その物件の『資産価値』にもつながるポイントです